当院では不安・うつ・パニック障害・神経症・恐怖症の人に運動療法を取り入れています。
うつやパニック障害などの人はあまり動かない場合が多いようです。体を動かさず、頭ばかりを使っていると、脳内の様々なバランスがくずれ、ストレスが蓄積していきます。今まで薬によって治療してきた人も運動療法を行うことで、かなり早く改善している場合が多くあります。
誰でも簡単にできる事ですが、運動がもたらす効果をはっきりと自覚することと、持続する援護が必要となります。来院すると、最初に気の回りに異常のある人は正常化し、お腹や背中、肩などが硬直している場合には、その場で硬直を取ると、筋肉が緩み全身リラックスします。
次に、ストレス遮断法を行うと、ストレスレベルが低下し気分が楽になります。施術後、運動療法の説明で理解を深め実践に取り組めるように指導します。
運動療法は自宅で行ない、当院では行いません。
「脳を鍛えるには運動しかない」の一節から
ジョンj・レイティ著
「運動すると体の筋肉の張力が緩むので、脳に不安をフィードバックする流れが断ち切られる。体の方が落ち着いていれば、脳は心配しにくくなるのだ。また、運動によって起きる一種の化学反応には気持ちを落ち着かせる効果がある。
筋肉が働き始めると、体は燃料を供給しようと脂肪を分解して脂肪酸を作り、血液中に放出する。この遊離脂肪酸は血液中を移動する際の乗り物にするために、トリプトファンと結合していた輸送タンパク質(アルブミン)を奪い取る。身軽になったトリプトファンは、浸透圧差に導かれて血液・脳関門をやすやすと通り抜け、脳に入っていく。そしてたちまち、われらが友、セロトニンの構成材料になる。トリプトファンだけでなく、運動によって増えた脳由来神経栄養因子(BDNF)もセロトニンを増やし、私たちを落ち着かせ、安心感を高める。」 第四章 不安―パニックを避けるから「運動がすぐれているのは、一度に両方向からうつを攻められる点だ。
当然ながら運動すると体を動かすので、脳幹が刺激され、エネルギーと情熱と関心とやる気が湧き上がってくる。元気になったように感じられるのだ。
一方、脳の上位にある前頭前野において、運動は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、BDNF、VEGFといった、これまで挙げた全ての化学物質を調節して、私たちの自己概念を変化させる。とは言っても、抗うつ剤とは違ってそれらの化学物質のどれかを選んで作用するわけではない。運動は脳全体の化学反応を調節して信号を正常に戻すのだ。
そうやって前頭前野をがんじがらめの状態から解放して、好ましい情報を記憶できるようにし、うつの悲観的な思考回路から脳が抜け出せるようにする。」
第五章 うつ―気分をよくする から
「脳を鍛えるには運動しかない」ジョンj・レイティ著

